南大東漁港の外周をぐるりと回って下る道沿いにある島の史跡も、現在は案内もなくガイドブックにも載っていないので、非常に見つけにくいスポットです。南大東漁港入口から外周道路を進み、右側(陸側)の最後の街路樹のすぐ近くに入口があります。階段を上るとその先に洞窟状のスペースがあり、それが異人穴と呼ばれています。何故こう呼ばれているかというと、1891年にアメリカの帆船「キットセップ号」が南大東島海域で遭難し、島に漂着した乗組員11人が奇跡の生還を果たすまでの約1ヶ月間過ごしたと言われる場所だから。とても狭い洞窟状スペースでとても11人が過ごせるような空間ではありませんが、さらに驚くことは南大東島から沖縄本島まで船長など4人が手漕ぎボードで救助を求めに行ったということ。そんな話がある史跡なら案内ぐらい設けて欲しいものです。
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