沖縄マラソン大会情報/ランニングコラム



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2011年02月28日18:47

ヨロンマラソン・フルのコースの走り方

>大会:与論/奄美エリアの記事

いよいよヨロンマラソンまであとわずかとなりました。

ってことで毎年書いているかもしれませんが、今シーズンも「ヨロンマラソンの走り方」なるものを綴ってみたいと思います。といっても毎年書いていることが変わっているかもしれませんが^^ゞ

今回はフルマラソンのコース。

いわゆる与論島を2周するコースなんですが、基本的に一周したら折り返してもう一周する感じなので、向きが違うとコースの雰囲気も全く変わります。逆に折り返すので同じフルに参加している人と全てすれ違えるので、同じ宿の人や過去の大会で一緒だった人などを見つけることができるかもしれません。小さい大会ならではの楽しみが味わえるのがこのフルのコース。

画像を交えて綴りたいと思います。

■スタート直後
スタート地点は与論町役場前。まさに島の中心的な場所。といっても離島なので大きな道ではないですが、参加者がそんなに多い訳じゃないですし、何よりみなさん「我先に!」という雰囲気はないので狭さもそれほど感じません。またスタート位置も目標タイム順なのでスタート後は意外とスムーズかと思います。

そしてスタート。町役場前を曲がるといきなり上り坂。といっても大した距離じゃないので良い意味でウォーミングアップになります。もちろん上った後は下り坂になりますので、上りで息をあげて下りでダウンさせるとちょうどいいかもしれませんね。またこの上り下りがコースで一番観客が多いので楽しめます。

その後は小さなアップダウンはあるもののそれほどキツイところはないと思いますので、市街地を抜けてからペースを整えると良いでしょう。

■前半最大の山場は8km過ぎから始まる
リゾートホテルや空港、港などの主要な施設の横を通り過ぎて進んでいくと徐々に目の前に緑の壁が迫ってきます。

「8km」過ぎ。

いよいよ前半最大の山場です。もちろん坂道です。ひたすら1kmぐらい上り坂が続きます。長い坂道は先を見ると気が滅入るので出来るだけ足下ないし見ても10mぐらい先までにしておきましょう。たまに横を見ると海が望めるかもしれませんし、天気が良ければ沖縄本島の島影も望めます。

とにかく先や上を見ないこと。マラソンは気持ちによるところが多いので気分を楽にする意味でもあまり先は見ないことがおすすめです。なにせこの8km過ぎの坂を登り切ってもまだまだ序盤ですからね。

■10kmチェックポイント
坂を登り切ると一気に景色が開けます。もちろん下り坂なので気持ちよく景色を眺めながら走ることが出来ますので、この間に上りで乱した息を調整しておくと良いでしょう。決して下り坂だからといってペースを上げるのは止めましょう!

風車が見えてくると徐々に10km地点が近づいてきます。その10km地点には大きめのエイドステーションがありますので給水ならびに栄養補給をすると良いでしょう。またエイドステーションの直後には10kmタイムの電光掲示板があるのでここでタイムも確認できます。ヨロンマラソンの場合は10kmごとにタイム表示があるのでかなり助かります。

しかしその10kmタイムの直後にちょっと急な上り坂。そういう意味でも先の下り坂はペースを上げずにこの坂に備えておきましょう。

■海へ!14km地点までの景色は要チェック!

10km地点を過ぎると直後の急な上り坂以外にも坂が多くなります。特に民宿が多く集まる11km地点まではひたすら上りというイメージがあります。でもその11kmを過ぎて民宿が多く集まる真っ直ぐな道は行きは下りなのでここでも息を整えることが出来るでしょう。

そして与論島南西端の「赤崎」を曲がるとまた上り坂になります。といってもそんなにきつくないし長くもないのでどうにかなると思いますし、上りきった先では右手に青い海が望めるかと思います。特に13km過ぎからは要チェック!前だけじゃなく横も見て走ると良い気分になれると思いますよ。

その海が望める高台から一気に下って14km地点へと向かう道はまさに「海へ向かう道」になります。この光景はフルマラソンのコースからしか望めないので、まさに「フル参加者の特典」みたいな景色かと思います。もちろんハーフでもこの地点で立ち止まって振り返れば望めるかもしれませんが、ほとんどの人はこの景色を知らないまま走り去ってしまうでしょうね。

まさに百合ヶ浜がある大金久海岸を一望できる場所。要チェックです!

■忍耐の14kmから19km
海を望めるセッションが終わるとその後は海に沿って走ることになりますが、残念ながら海は近いのですがコースと海との間には防砂林・防風林があって海は一切望めません。その代わり道幅が広くってヨロンマラソンのコースの中では比較的平坦なので走りやすい道が続きます。反面、この道は南北に延びる道なので風が入りやすく、特に寒い時期には猛烈な北風が吹き付けます。フルだとモロに向かい風。16km地点までいろいろな意味で忍耐の区間だと思います。

そして16km地点を過ぎると距離は短いものの結構急な坂が登場!これはかなりキツイ!でもこれを上りきればしばらく急激な坂は無いので踏ん張りどころです。

その坂を上ってしまえばしばらく島の高台を走りますので息を整えると良いでしょう。でも道幅が狭いので特に上位選手とすれ違う時には要注意です。必ず左側に寄って走りましょう。ちなみにこの高台は19km過ぎまで続きますが、序盤は景色が開けないものの18km前後では右に海が望めるかも?ヨロンマラソンで疲れたときは横を見るのがおすすめです^^v

■折り返しまではかなりキツイ!
「ぱる舎商店」というかわいらしい名前のお店を曲がると海に向かって一気に下ります。といってもこの下りからはあまり景色は望めませんし、その海の手前に墓地が広がっています(笑)。でもその墓地周辺にはエイドステーションがあって多くのお子さんがランナーをサポートしてくれます。20km近くの地点なのでその応援はとても力になると思います。ちなみに20km地点と言うことでここにも電光掲示板のタイム表示がありますのでチェックすると良いでしょう。

しかしそのタイム表示のあとに待っているのが急な上りと急カーブ。かなりキツイです。その後も一気に下ったり、20km過ぎはアップダウンに翻弄される区間。でも映画「めがね」の舞台になった宿「ビレッジ」を越えるとようやくアップダウンは落ち着きます。しばらくすると中間の「21.0975km」地点がありますが、折り返しはまだこの先。中間地点と折り返し地点はヨロンマラソンのフルではズレがありますのでちょっと拍子抜けするかもしれません。でも折り返し地点はスタートの市街が近いので多くの観客がいると思います。沿道の応援をパワーに折り返しましょう!

■折り返したあとはいかに気分を紛らすか?
そして後半。タイムによってはハーフの選手も混ざってくると思いますが、それ以外にも折り返す前のフルの選手とも多くすれ違いますので、同じ宿の人や知っている顔を探しましょう!そういう意味では折り返してからも気が紛れて楽だと思います。もちろん折り返し前に先行する選手達とすれ違いますので、このすれ違いを利用して仲間を見つけましょう!狭いコースならではの楽しみ方かと思います。

しかしコースはそんなに甘くない(笑)。折り返しまでのアップダウンの激しい道をまた通るので24km過ぎまではかなり強烈なアップダウンのくり返し。フルマラソンの25km前後はかなりきつく感じる時期なのでそのタイミングでアップダウンの連続はかなり辛いと思います。だからこそすれ違うランナーからパワーをもらいましょう!知っている人じゃなくても声を掛け合うのがこのヨロンマラソンだと思います。だって遠い与論島まで来て同じコースを走っている「仲間」ですからね。知らない人でも気持ちは同じです。

そしてそのアップダウンの区間が終わると行きも通った高台のコースへ。アップダウンは落ち着きます。しかも行きはなかなか望めなかった景色がこの帰りだとかなり望めると思います。左を見ると遠くに青い海が望めますので、ここでも景色を見て気を紛らしましょう!もちろんこの区間も道が細いのですれ違うランナーも多いと思いますので、声を掛け合って励まし合いましょう!


■第1の難関
高台の道を進んでいくと行きに悩まされた急激な坂にさしかかりますが、行きが上りだったので帰りはもちろん下り。大金久海岸に沿って走る道まで一気に下ります。しかしここからが最初の難関。28km過ぎ。すれ違うランナーも少なくなってきて景色も防砂林・防風林で望めません。しかも道幅が広くて先の景色がとても遠く感じます。

アップダウンはあまり無いですがここが最初の難関だと思います。30kmまで続くこの区間。魔の30km地点ということもあってかなりきつく感じると思います。エイドステーションでしっかり給水および栄養補給してレース終盤につなげましょう!また30km地点ということで電光掲示板によるタイム表示がありますのでここでもチェックです。

■第2の難関は峠越えよりきついかも?

30km地点を過ぎるとまた上り坂。といっても距離が短いですしその後一気に下りますのでちょっとの踏ん張り。その下った先の赤崎海岸には充実したエイドステーションがありますので、ここでもしっかり補給しましょう。しかもこの区間でも青い海が横に望めますので前ばかり見ないでたまには横も見ましょう!

しかしその赤崎のエイドステーションから第2の難関が始まります。もしかすると峠越えよりもこの31kmからの方がキツイかも?

延々と緩やかな上り坂が続きます。しかも真っ直ぐ。先を見ると気が遠くなるほどの坂の長さ。しかも緩やかな上り坂なので景色的に上り坂に感じないのでたちが悪い。気づかないうちにペースが落ちて辛さばかりが積もってきます。

正直なところヨロンマラソンのタイムを最も左右するのがこの区間(31km?32km)。まさにこここそ遠くを見ないで足下だけを見て走りましょう!遠くを見ると精神的ダメージが大きいのでとにかく先を見ないでこの1kmを我慢しましょう!だってこの坂を登り切れば残りはついに「10km」ですからね。

■第3の難関の峠越えは序盤だけ!
第2の難関をクリアするとしばらくは下り坂が続きます。この区間は沿道の応援も少ないですしエイドステーションも少ないので、先の緩やかな上り坂の最後にある民宿前のエイドステーションでの補給はお忘れ無く。34km地点まで無いのでその32km地点のものは必須です。

といっても下りがメインなのでそれほどきつくはないはずですが、さすがに残り10kmにもなると疲労もかなり溜まっていると思います。ですのでこの区間はあくまで「つなぎ」でパワーを使わずに惰性に任せて走りましょう。

というのもこの下りが終わると第3の難関の峠越えがまっています。行きに一気に下ったあの道を上ります。その前に前浜にエイドステーションがありますのでここでの補給も必須です。それと沿道からの応援も多く、子供が多いので応援に応えるとかなり盛り上がります(笑)。坂道を前に気分だけでも盛り上げておきましょう!

そして第3の難関の峠越え。といっても急な坂は最初の上りはじめだけ。しかしその最初の坂の勾配がこのコースの中で最も急勾配と思いますのでひたすら忍耐です。歩くより遅くても構いませんので必ず走る格好で上りましょう!一度歩くとまた走る際にダメージが大きいので、気持ちをつなぐ意味でも走る格好だけは続けましょう。

その急な最初の坂を越えると小さな集落に入り坂が落ち着きます。ちょっと下りますがその後に最後の坂が待っています。まさに頂上に向かう坂。でもその前の序盤の急坂に比べればこの最後の坂は全然緩いです。しかも沿道の応援も多いですし、最後の頂上にはヨロンマラソンのコースで最も盛大なエイドステーションが待っています。CAのお姉さんから地元の人までたくさんの人が応援してくれます。中にはヤギ汁なるものも振る舞ってくれますので、タイムを気にしない人にとってはいい休憩場所。しかも最高地点となる場所だけあってその先の景色は格別です。

そのまま一気に下るのも良いでしょうが、下り坂は意外と体力っていうか筋力を奪いますので、下りになってもペースが上げないことをおすすめします。


■最後の難関は峠を下りきったあと

そしてこのコースで最もキツイのが峠から下ったあと。ここからの7kmは倍以上の長さに感じてしまうでしょう。トップランナーでもこの区間に一気にペースダウンする人も多い区間。

というのも急激な坂道はないものの細かいアップダウンが多い区間。しかも沿道からの応援も一気に減るので精神的なダメージが大きい区間。なのでそれを軽くするために36km過ぎの墓地にエイドステーションと一緒に地元の子供が走ってくれる「ひまわりキッズ」のコーナーがあります。

正直なところ峠越えの坂道よりこの区間の方がキツイと思います。峠越えで力を使い尽くしてしまって、この区間の細かいアップダウンがものすごい苦きつく感じます。そういう意味でもあの35kmすぎの下りでパワーを使わないことが重要になってきます。
でも港近くに1ヶ所だけ綺麗な海が望めるポイントがあります。コース脇にトイレがある場所なんですが、その脇から青い海が望めてこのキツイ区間の数少ない癒しになります。是非その海はチェックしましょう!

しかし空港ターミナルを越えた先の39km過ぎ。行きも通りましたがコース唯一の非舗装路。行きは何も感じなかったと思いますが、帰りはその非舗装路の小石1個も痛く感じてしまいます。しかも凸凹も多いので着地ポイントが悪いと足をひねってしまったりします。この非舗装路はプリシアまで続きますのでとにかく足下をしっかり見て踏み外さないようにしましょう!

40km地点の電光掲示板を過ぎれば舗装路に戻ります。そして残り2kmになります。

ちなみにこの残り2kmポイントのプリシアの手前。ここでもほんのちょっとだけ海が望めます。電光掲示板を過ぎて木々が切れたら左側に刮目です!パワーを頂けます^^v


■最後だけは先を見て走るべし!

プリシアの前に最後のエイドステーションがあり、このあとはゴールまで応援もエイドもありません。もちろんゴールの先にはたくさんの人やゴール後のマッサージなどのテントもあるのでもう一踏ん張り。

でもプリシアを越えた直後に短いながらも坂があってこれが結構キツイ!しかもその坂を登り切って下り、海沿いの道に出るとまた上りがあります。橋を越えるアップダウンなんですがこれがまたきついのなんのって。残り1kmになりますがここまで来るとゴールが見えますので、残り1kmはひたすらゴールを見て走りましょう!しかもこの残り1kmになるとゴール地点での放送が聞こえてきますので耳を澄ますのもおすすめです。もちろん左を見ると海が望める場所ですが、ここでは海よりゴールを見た方がいいと思います。

残り1kmですからね。

でも最後の100mのところでゴール脇の茶花海岸が一望できますのでそこだけはチェックしましょう!その海を望めるポイントにはマイクを持ったお兄さんが毎回いますので、応援してくれます。最後の100mなので笑顔で答えましょう!

あとは真っ白なビクトリーロードを進んでいけばその先はゴール!

ヨロンマラソンのゴール時は地元の写真店がゴールの瞬間を写真撮影してくれますので、前後のランナーとの間隔を気にしてゴールしましょう!(これ重要)。単独ゴールなら良い写真を撮ってくれると思いますし、もちろんゴールの瞬間は笑顔でポーズもとりましょう!

ヨロンマラソンのこのゴール瞬間の写真はとても良い記念になると思います。しかもゴール後の完走パーティまでには現像済みなのですぐに購入も可能です。もちろんゴールした瞬間以外のレース中の写真も販売していますが、探すのが大変。ゴールの瞬間はタイムで明確に探せますので、是非ともゴールする瞬間は前後のランナーとの感覚をとってベストな写真を撮ってもらいましょう!

■ゴール後は・・・
ゴール地点を通過したら完走メダルをもらえますが、その前にまずはゴール地点を振り返り感謝の一礼をしましょう。42.195km走らせてもらったこともさることながらその途中の応援やエイドの方々に対しても感謝の意を込めて。

完走メダルをもらったらRCチップをとってもらい、その後は恒例の「ウニ汁」コーナーへ。ここではウニ汁もさることながら飲み物や黒糖なども頂けますので栄養補給をしっかりしておきましょう!記録証はそのあとでも十分です。まずは体を休めましょう!そのウニ汁テントの先にマッサージコーナーもありますので、そこでマッサージを受けるのも良いでしょう。記録証は後回しでも十分です。まぁ流れからして完走証をもらってからウニ汁?マッサージがベストかな?

その後は荷物を受け取っていれば財布を片手にコンビニへ直行しましょう(笑)。そこで食べたいもの、飲みたいものを買ってようやく一息。そのコンビニには焼きたてパンもありますすスイーツも売っていますので、エネルギー補給および糖分補給には事欠きません。もちろん完走パーティ会場でもあるビーチ内にもお店はありますが、まずはそのコンビニが無難かと思います。ビーチには写真コーナーもありますので落ち着いてから行くと良いでしょう。あまり早く行くとゴールした瞬間の写真がまだ出来ていませんからね。そういう意味でもコンビニへ先に行くのはおすすめです!

あとは完走パーティまで会場にいてもいいですし、一度宿に戻ってもいいですが、午後4時から始まる完走パーティには必ず参加しましょう!

■フルマラソン総括
ゴール後のことはさることながらフルマラソンのコースはとにかくアップダウンしかないイメージ。なのでその坂を少しでも感じないで走ることが重要かと思います。そういう意味でも「坂の先を見ない」ということは特にこのコースでは重要かと思います。逆に坂じゃない部分では気分を紛らす意味でも与論島の青い海を出来る限り見るようにしましょう!「病は気から」じゃないですが「マラソンも気持ち次第」だと思いますので、綺麗な景色を見て適宜リフレッシュするのがおすすめです。そのリフレッシュできる景色がこのコースにはありますからね。

あと狭いコースですがフルの場合折り返しがあるのですれ違う際にお互い励まし合いましょう。この励まし合いはお互いに力になりますので、是非とも誰構わずやって欲しいです。タイムが早かろうと遅かろうと、同じ日同じ時間同じ場所を走っている「仲間」ですからね。

フルとハーフで一番違うのはこの「仲間感覚」だと思いますので参加される方は是非ともお願いしたい次第です。

まぁハーフでもフルの選手とすれ違いますけどね。しかしフルの選手はそこまでかなりの距離を走ってきてヘロヘロですが、ハーフの選手はまだ走り始めで元気いっぱい。ちょっと疲労度の差がありますからね。

とにもかくにも同じレースに参加していることには変わりませんのでお互いに励まし合って走りましょう!


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