沖縄住まい/不動産コラム



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2011年08月09日09:08

沖縄に住んでいると元建築家として悲しくなる

>不動産:住まい・家・建物の記事

ここ最近、沖縄ではやたらまだ十分使える建物を壊して新しい建物を建設している光景をよく見る。しかも中にはまだ10年ぐらいしか経過していないような建物でも平気で壊している。

とかく沖縄の建築物はコンクリート造が多いので、「リフォーム」「リユース」「リノベーション」すれば十分まだ使えるのに沖縄ではすぐに壊して新築を建てようとする。


「スクラップアンドビルド」


単純に新築の方が楽だしお金も多く動くから。

土木建築依存の沖縄ならではかもしれません。

悲しいですがこれが現実です。

しかも長いスパンで見ると、2年前まではそういったスクラップアンドビルドそんなに多くなかった代わりにやたら道路工事が多かった。その道路工事をしつくした去年はほとんど外を歩かない沖縄の道なのにやたら歩道を整備していた。

そして今年。道路も歩道もやり尽くしたから今度はスクラップアンドビルドで建物を造る。


完全に土木建築依存しています。


しかも沖縄は島なので産廃処理するスペースもままならないのにこのスクラップアンドビルドで大量の廃棄物を出します。それなのに産廃をいざ建設するとなると大反対。


矛盾している沖縄の経済。


なんで沖縄では既存建物を有効利用しようと思わないのか疑問でなりません。建築家として新築も多く携わってきましたが、同時にリフォームやリノベーション的なことも多く手がけてきました。そして建築の世界にいて感じたのは建物そのもの寿命が年々長くなってきており、昔は「20年」と言われていたものが今は「50年」、いやものによっては「1世紀(100年)」と言われるものもあります。

それほど建築の世界は技術革新しており、大手ゼネコンもリフォームやリノベーションに力を入れている昨今なのに、沖縄の建設業界は時代遅れの感が否めません。

時代遅れ以前に、この沖縄という限られたスペース・資源でこのスクラップアンドビルドを行うこと自体に疑問を感じます。沖縄こそリフォームやリノベーションを行い、建築物をより長く活用すべきだと思います。

とかくメディアからは沖縄の赤瓦の古民家を長く使っているエコな姿しか発信されていないと思いますが、沖縄の現実は建物をすぐに壊すというエコとはほど遠い状態です。


元建築家として悲しいを通り越して憤りさえ感じます。


結局、沖縄の経済は未だに土木建築依存の体質から抜け出せない結果なのかもしれません。しかし環境を売りにする沖縄がこのエコとは反することをやり続けて明るい未来があるとは思えません。

そのスクラップアンドビルドで生まれた産廃は結局自然を脅かすだけ。沖縄の将来にとって何一つ良いことはないと思います。

この古い体質を捨て去らないと、沖縄の自然や環境は失われ、結果誰も沖縄に来たいと思わなくなってしまいます。観光立県の沖縄としては来てもらえなければ成り立ちません。


もう止めましょうよ。土木建築に依存する経済体質!!!


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